介護保険は市区町村から要介護認定を受ける事で適用される、公的介護サービスを受ける人の強い味方です。要介護度や収入に合わせて1割から3割の自己負担で受ける事ができます。しかしながら全ての介護サービスに介護保険が適用されるわけではありません。
一般的に介護保険適用外とみなされるサービスは、利用者本人の援助に該当しない行為が相当します。例えば、要介護者以外の分の食事の用意や、洗濯・買い物は適用外です。
他には日常的な家事の範囲を超えるもの、つまりやらなくても日常生活に支障がない行為も介護保険としてはNGです。
あくまでも要介護者の日常レベルでの部屋の掃除であれば介護保険適用内ですが、年末の大掃除や模様替えまでやってしまうと介護保険は適用されません。
同様の理由でいつもは保険適用内の料理であっても、手間のかかるおせち料理などは全額自己負担となります。
このように介護保険適用外となると、自己負担額が増えるデメリットのイメージが強いのですが、逆にいえば要介護認定を受けていなくても利用でき適用範囲も決まっていないので、様々な介護のニーズに対応してもらえるというメリットもあります。
人気のある保険適用外サービスの一つに、高齢者の見守りサービスという保険適用外サービスがあります。これはスタッフによる訪問や電話、もしくはセンサーで高齢者の安否確認と安全確保を行ってくれるものです。
ヘアカットやメイクアップなどの理美容を家まで来て行ってくれる訪問理美容も保険適用外ですが、女性を中心に利用者が多いサービスです。
要介護者のニーズに合わせて介護保険内と適用外のサービスを上手に使い分けましょう。